突然政宗の前に現れ、政宗と愛姫の関係を乱していく藤ノ宮寧子ですが彼女はいったい何者なのでしょうか?
政宗くんのリベンジにおいて政宗を「豚足」と呼んだ女の子の正体以上の謎として、藤ノ宮寧子の正体があげられるほど謎に包まれています。タネが明かされたと思ったらそれすらも嘘のような言動により、主人公の政宗と同様に寧子に翻弄されている読者は多いですよね。
私もその一人で藤ノ宮寧子がいったい何者なのか知りたくてたまりません。
そこで今回、藤ノ宮寧子について私なりの考察を書いていきたいと思います。
作中の藤ノ宮寧子のまとめ
考察していくうえで、まず作中での藤ノ宮寧子についてまとめいきたいと思います。
コミックス2巻 初登場
「きっと素敵な遊戯に成りますわ」
コミックス2巻での初登場の際なぜか初対面である政宗に抱きついて来るのですが、その場から離れる際の車の中で付き人の椎堂に「どうぞ藤ノ宮の自覚はお忘れなきよう。お父上とのお約束です。」とはめをはずす寧子をいさめます。
その発言に対して寧子が言った言葉が「きっと素敵な遊戯(ゲーム)に成りますわ」と何やら意味深なことを言います。
この発言の真意はわかりませんが、政宗への好意の裏に何かがあるのがうかがえますね。
嘘の過去と病弱演技
まず藤ノ宮は政宗との過去の関係について嘘を語っています。
3年前、クリスマス募金を募っていた寧子にイケメン政宗がキザな言葉をかけたようなのですが政宗は3年前長野で修業していたので確実に嘘です。まぁ、この回想には大した意味はないでしょう。
その話を聞いた後政宗は寧子を外に連れ出しますが、トマトケチャップで吐血演技をしています。
コミックス3巻 急接近
薬漬けではなくサプリ漬け
コミックス3巻ではサプリメントにドハマりしていて、疲れが見える政宗にプロポリスのサプリメントやマグネシウムのサプリメントを紹介しています。
そのことについて政宗に薬に頼るのではなく運動と食生活を重視するように言われると「もちろんそれが理想だと思いますわよ」とすねた顔をします。自由に運動できないからだというアピールなのでしょうか?
エビパーティーのときに薬も飲んでいることから病弱というか薬にたよりっきりなのは本当のようですね。
EBIパーティー
吉乃、椎堂、寧子の3人が政宗の家を訪れエビパーティーを行うのですが、そこで気になるのは藤ノ宮寧子が政宗と愛姫の写真を盗んだことですね。いろいろあると思いますが、政宗の弱みに付け込むためというのが大きいのではないでしょうか。
ちなみに読み直して気が付いたのですが、椎堂が絹江を見たとき「ミセス・キヌエ」と言っていたことから少なくとも親同士は知り合いなのは間違えないですね。
4巻 寧子失恋
自宅で政宗に嗾ける
寧子は電話で政宗を呼び自室にて政宗に愛姫をあきらめて自分を選ぶように嗾けますが、復讐のために生きている政宗は寧子を否定します。
政宗が部屋を出たあと、振られた寧子はなぜか泣き出してしまいます。あくまで政宗との関係を第2巻にて「遊戯」であるといっていたのにもかかわらずです。おもちゃに情が移ったのでしょうか?
本当に病気?
政宗に振られた後失踪した寧子ですが、椎堂の発言により本当に病気であることが明かされます。実際屋上で政宗に発見されたときに倒れましたから、本当なように感じます。
その後病室にて自分が病気で手術をすることを語り「恋がしたかっただけ」ということを伝え政宗には最初全く気がなかったかのように語り、このまま自分と同じように嘘の恋愛を続けるのか問います。
ここまでならいい話で終わるのですが、気になるのはその後、政宗たちが、病院をから立ち去ったあと「本当に騙されやすい方で助かりました」と気になる発言をしています。
そしてデブ時代の政宗と寧子と思われる太った少女の写真を眺めて涙を流します。
ここまででかなり話がぴょんぴょんしていて正直どれが本当なのかよくわからないです。
コミックス8巻 吐血の真意は?
政宗に振られていこうほとんど物語にかかわってこなかった寧子ですが、8巻でまたしても政宗に自分を選ぶように嗾けてきます。
このとき気になるのは2点で政宗を連れて病院にいったこと、フランク・ベッソンから逃げる際吐血で足止めをしょうとしたことです。
手術を受けて経過観察ということで病院に行ったのですが、4巻のラストで本当に病気なのかそうじゃないのかよくわからないことになっていましたが、これは本当に経過観察なのでしょうか?ここまでよむとホントに手術をして現在にいたるのか、手術をするというのは嘘だったのかわからないですね。
しかしその後フランク・ベッソンから逃げる際吐血して相手の気を引こうとしますが、政宗に「健康になったんだから」といわれ、すねた顔をします。ただのギャグと言ってしまえばそれまでなのですが、このことからそもそも吐血が演技だったことを証明しているのではないでしょうか。
寧子の謎の仮説
寧子の病気は嘘説
このストーリー展開から寧子の病気は嘘なのではないかと思います。
そもそも寧子が飲んでいるのは薬だけでなくサプリメントも必要以上に摂取しています。普通あそこまで大量のサプリメント(市販の安物)と同時に薬を飲むことは考えづらいです。
序盤から吐血など演技だらけで、本当に病気なのか疑わしい点ばかりですしね。
しかも病室で政宗たちが出て行ったあと「本当に騙されやすい方で助かりましたわ」と言っていることから、何かしら嘘をついていることは間違えないです。
しかしながら8巻で病院に通院したりしているあたり決め手に欠ける説ではあります。
寧子の恋心は本物説
寧子は適当にクジで政宗を選んだといっていましたが、これは明らかに嘘なことがうかがえます。その話をした後政宗と思われる子どもとのツーショットを取り出していましたから、むしろこのころから恋心をもっていたのではないでしょうか?
恋心がないのであれば、政宗に振られた後ほとんど政宗に惚れるような展開がないのにもかかわらず政宗に振られたことで涙を流しているのは納得できません。転校してから好きになったというならほんとにただのビッチレベルの思考回路ですよ。ありえなくはないですが。
しかしこれだと最初に「ゲーム」と言っていたのが説明できないのが悔しいですね。
まとめ
藤ノ宮寧子の存在は作中でも非常に謎でどういう存在なのかこれから、明確になっていくと思います。
政宗が寧子に傾くことは絶対にないと思いますが、政宗がびっくりするぐらいの何かがあることは確かでしょう。
早く続きが気になりますね。